
台湾を読み解く
半導体で世界を握るTSMCと民主主義の島。中国との緊張と国際的孤立の中で選ばれた道。
「親日」の言葉の裏にある、それぞれの国の事情を1冊ずつ。
「親日国」という言葉はよく聞きますが、なぜその国が親日なのかは国によってまったく違います。台湾は統治時代の遺産と2011年東日本大震災の相互支援、タイは王室外交と日系企業の長年の存在、ベトナムは戦後の経済協力と若者の日本文化への憧れ、マレーシアはマハティールのルック・イースト政策、インドは日露戦争と独立運動期の日本評価、ジョージアはユーラシアの端で意外に強い日本尊敬——それぞれ歴史的経緯と現在の関係性が違います。「親日だから安心」で片付けずに、なぜ・どんな文脈でそう見えているのかを国の構造から理解すると、その国との付き合い方の深さがまったく変わります。Iris Instituteが刊行する国別書籍から、代表的な親日国8カ国を選んで紹介します。
日系企業・観光・文化交流で日本と深く結びついている、日本人にとって身近な親日国。

半導体で世界を握るTSMCと民主主義の島。中国との緊張と国際的孤立の中で選ばれた道。

王室と仏教、微笑みの裏にある政治的緊張。ASEAN製造業のハブとしての実像を5つの視点で分析。

米中を巧みに使い分ける外交巧者。共産党一党支配下で市場経済を走らせるドイモイ国家の全貌。

世界最大のイスラム人口を持つ2.7億人の島嶼国家。若い人口動態と資源大国としての存在感。

スペイン・アメリカ・日本の統治を経た7,000島の共和国。BPO大国と海外送金経済の実像。

マレー系・華人・インド系の多民族国家。ブミプトラ政策と経済発展、イスラム穏健派の実像。
距離は遠いが、独自の歴史的経緯や政策的背景で日本に強い親近感を持つ国。

14億人の人口大国が世界の中心へ。モディ政権下のヒンドゥー・ナショナリズムとIT大国の現実。

コーカサスの十字路に生きる国。ワイン発祥の地、ロシアと西側の狭間で揺れる小国の戦略。
同じ国内でも、都市部と農村部、高齢層と若年層で日本観は大きく違います。1冊読むと、「親日」がその国内でどれくらい均一なのかがわかります。
中国・韓国のように歴史問題で複雑な感情を持つ国も、日常レベルでは日本文化・日本人観光客に対して好意的だったりします。単純な"親日/反日"の二分法では捉えきれない現実。
親日国とされる国でも、ビジネスの現場や政治的な場面では日本への警戒・不満があるのは自然。両面を知ってこそ、その国との関係を長続きさせられます。
国民感情は世代交代・国際情勢・政治で変わります。過去に強く親日だった国が徐々に離れることも、逆もあります。今の関係を維持するには、その国の内部を理解し続けることが必要。