半導体地政学を読む 3冊——台湾・韓国・アメリカ

TSMC、サムスン、エヌビディア——半導体は国家戦略になった。

半導体はもはや単なる産業ではなく、国家安全保障そのものです。台湾のTSMCが世界の先端ロジック半導体の9割を握り、韓国のサムスンとSKハイニックスがメモリ市場を支配し、アメリカのエヌビディアがAI用GPUで独走している。そこに中国が国産化と輸出規制回避で挑み、日本はラピダスで先端ロジック復権を狙い、EUはEU Chips Actで独自路線を模索する。この産業構造を理解するには、各国の政治体制・産業政策・地政学的立場を1冊ずつ読むのが結局は最短ルートです。Iris Instituteは、半導体地政学の主要プレイヤー3カ国を、それぞれ1冊で書き下ろしています(日本は英語版Decoding Japanで言及)。

目的別の読み方

台湾有事のリスクを掴む

台湾から入ると、TSMCがなぜ台湾に集中しているのか、有事の際に世界のサプライチェーンがどう壊れるのかが構造的に理解できます。米中対立を追う人の必読書。

米中半導体戦争を追う

アメリカのCHIPS法・輸出規制と、それに対する中国の対応。エヌビディアを軸にした産業覇権の背景と、なぜアメリカが半導体を国家安全保障に格上げしたかがわかります。

メモリ・OSATの視点で

韓国のサムスン・SKハイニックスは、メモリ半導体で世界を支配。財閥主導の産業構造と、中国メモリ企業の追い上げに対する韓国の戦略を1冊で。

日本のラピダス構想を評価する

日本はラピダス(2nm量産)・TSMC熊本・キオクシアで半導体復権を目指しています。日本の産業政策の実力を評価するには、台湾・韓国・アメリカの現在地との比較が不可欠。